放生祭は、毎年9月敬老の日直前の土・日曜日に行われる小浜八幡(男山八幡)の祭礼である。旧小浜24地区が隔年で12区づつ、御神輿のほか、山車(囃子)、神楽(太鼓)、棒振り太鼓、獅子(三匹獅子舞)の4種類の芸能を奉納する。若狭地方最大の秋祭りで300年の伝統がある。古くは放生会(ほうじょうえ)(殺生を戒め、捕えた魚や鳥を放つ儀式)が行われていたので「放生祭」の名で親しまれている。
 祭りの内容は、廣嶺神社の祇園祭を明治以後引き継いだものである。廣嶺神社の祇園祭は、中世京都の祇園祭の影響を受け、江戸時代から行われていたと考えられる。江戸時代には、三基の神輿が小浜八幡宮内のお旅所へ向かう時に、棒振り太鼓・神楽・三匹獅子舞が供奉した。7日後、神輿が廣嶺神社に還御する際には、小浜の町民たちは華やかな練物や山車を曳き、長大な行列をしたてて従った。
 現在の「放生祭」は、明治維新後、氏子の地域割りが変わり、小浜町民は小浜八幡の例祭「放生祭」に参加することになり、御神輿のほか、山車(囃子)、神楽(太鼓)、棒振り太鼓、獅子(三匹獅子舞)の4種類の芸能を奉納するようになり、明治中期からは徐々に賑わいを取り戻し、現在に至っている。
約三百年続く、若狭地方最大の秋祭り。